腕時計の機能の一つであるムーンフェイズ
綺麗ですよね!
ムーンフェイズとは月の相を意味しますが、簡単に言えば満月や三日月など月の満ち欠けを時計の文字盤上で見る事が出来るという機能になります
機械式時計って小さな宇宙と言われることもありますが、文字盤上で月の満ち欠けを確認する事が出来るなんてロマンに溢れてますし、まさに小さな宇宙って言えますね!
ごく一部のみですが、この写真の様に様々なムーンフェイズ機能を備える時計が数多くラインアップされています
ブランドやモデルによって表示の位置、表示の方法、月の顔…などが様々あるので、いろんなものを見比べてみるのも面白いですよ
では本題に入っていきますが、今回のブログではそのムーンフェイズの合わせ方を簡単に説明させて頂きます
合わせ方の参考にするのは、こちらのジャガールクルト社のレベルソ・グランド・サンムーンを参考に合わせていこうと思います
お時計によって操作方法などは異なりますので必ず説明書をご確認頂くなど、正しい使用方法を確認してから調整するようにしてくださいね
準備するもの
工具類
ムーンフェイズは月が描かれた板が回転する仕組みになっており、その板を回し進める必要があります
進めるためにはコレクターボタンを押すか、リュウズ操作で回し進める必要があります
このレベルソの場合はコレクターボタン式となっているので、ボタンを押す工具が必要になります
この様なコレクターボタンを備える時計の場合、新品を購入すればこの様な調整に使うための専用ピンが付属しています
新品でなくても付いている場合もありますが、紛失などでつかない事も多々あります
後からピンだけを購入する事は出来ないので、その場合は先端が尖っているものが必要になります
そんな時にお勧めしたいのはこちらの爪楊枝
安全ピンやシャープペンシルの先端でもと思う方もいらっしゃるでしょうが、先端が金属で出来ているものや鋭利なモノだともしボタンを押し損ねると時計本体に傷を付けてしまう事があります
爪楊枝は先端は尖っているものの、素材は木ですし固すぎる事も無いので傷が付く事はほぼありませんので、爪楊枝をお勧め致します!
先ほどのルクルト純正の調整ピンも実は先端はプラスチック製なんですよ!
月相の状況を確認するホームページ
次に用意するものは、何月何日の月の相の状況を確認するためのホームページなどです
天気予報のサイトや新聞の天気予報などの場所にも書かれている事がありますが、私の場合は昔からこちらのサイトを利用しています
URLはコチラです 👉 http://koyomi8.com/moonage.html
常に使い続けていれば基本的にはあっていますが、止まった時に合わせ直すこともあるのでブックマークしておくと便利ですね
合わせたい日の月相を確認する
上記のサイトや天気予報サイトなどで合わせたい日の直前の満月か新月の日を確認します
このブログを執筆している日は2023年10月19日で合わせたい日を当日とした場合、その直前でいうと10月15日が新月であるという事がわかるので、この日を覚えておきます
時計の時刻表示を日中の時間帯に回し進める
リュウズで針を回し進め日付や月齢が変わったのを確認したら、そのまま針を回し進め日中の時間帯に合わせてください
時刻は気にする必要はありませんが、ザックリ言うと午前7時~午後4時くらいまでで良いと思います
なぜこの時間帯に合わせるかというのは、次の項目で説明しますが、時計を故障させてしまう事があるためです
ムーンフェイズの表示を新月か満月に合わせる
満月か新月の日を確認したら、ムーンフェイズの表示を新月か満月に合わせます
参考とするレベルソの場合、ケースを横にスライドさせるとケースの下面にコレクターボタンがあります
写真の矢印の先端の位置です
このボタンを爪楊枝などの工具類を使い、満月の場合なら月を真ん中に、新月の場合なら完全に隠れた位置になるようにコレクターボタンを複数回押します
この様に月が完全に隠れているこの状態にします
※※操作禁止時間帯に注意※※
コレクターボタンを押して調整する際に注意しなければならないのは、操作をしてはいけない時間帯があるという事です
レベルソの場合は午後10時~午前3時までは月齢を変更するための時間帯にあるため、この時間の操作は絶対にしてはいけません
他の時計についてもレベルソ同様に禁止時間帯がありますので、説明書などで確認して頂き、その時間帯の操作は絶対いしないでくださいね!
ほとんどの時計は夜に切り替えを行う事が多いので、夜には操作はしない方が無難です
ムーンフェイズ表示を合わせたい日の月相に合わせる
先に述べた通り合わせたい日は10月19日で直前の新月は10月15日なので、ムーンフェイズ表示を完全に隠れた状態にしています
月相は15日の新月に合わせているので、その翌日の16日から合わせる19日までの日数分だけコレクターボタンを押します
16、17,18、19日なので4回ボタンを押す事で、新月から4日目の月相が表示されている事になります
4回押すとこの様な表示に変わり、少しお月様が顔を出しています
もし、合わせたい日が27日であれば、16、17…27日まで12回ボタンを押してください
リュウズ操作などで時刻を合わせる
前項の操作でムーンフェイズの月相は当日の表示にあっているので、あとはリュウズ操作などで針を回し進めて任意の時間帯に調整を行なうだけで完了です
時刻を合わせる際も午前と午後を間違える事が無いようにしてください
合わせる時間帯によっては針を戻す事にもなりかねないですし、午前と午後を間違えてしまう事があります
その様な事を無くしたいのであれば、合わせる日が19日であれば前日の18日の月相に合わせて、針を回し進めて19日に合わせるというのも一つです
日付や曜日がある時計の場合の合わせ方
カレンダーや曜日の調整をする際も操作禁止時間がありますが、禁止時間帯を避けた時間に調整を行なうのであれば、どのタイミングでも日付や曜日を調整して頂いても問題はございません
流れとしては下記の様になります
1. 禁止時間帯を避けた時間帯に針を調整
2. リュウズやボタン操作で合わせたい任意の日の月・日・曜日・月相に調整
3. 針を進めて時刻を合わせる
最後に
文章にしてしまうと少し難しく感じでしまいますが、実際に合わせてみるとそこまで難しい訳ではありません
慣れてしまえば結構簡単なんですよね
注意すべきは、日付や曜日の調整を同じく操作(調整)してはいけない禁止時間帯があるという事です
この禁止時間帯に操作を行ってしまうと、日付や月齢の機能が変わらなくなってしまうなど故障の原因となるので、十分に注意してくださいね
ちなみに
今回の調整方法の参考にしたレベルソにはサンムーン表示が備わっており、12~1時位置の窓枠で今の時計が表示している時間帯の昼夜を判別する事ができます
こちらは太陽が顔を出しているので日中
こちらは星が出ているので夜の時間帯
針が9時過ぎを表示していて、太陽が見えているので午前9時
上の写真を同じ9時過ぎを表示していますが、太陽は無く星が見えているので午後9時という事になります
サンムーンとムーンフェイズを備えるレベルソは、豊富なコレクションの中でもかなり人気の高いモデルですよ~
見つけた場合はお早目のゲットをお勧め致します~
なお、この商品は明日か明後日にはホームページにアップする予定でございます!