アナログウォッチの大敵!目に見えない磁気には気をつけて!

  • 投稿日:2023年02月24日

アナログ時計の良くあるトラブルといえば水・磁気・衝撃

水に漬けなければ良いし、すごい雨なら外せば良い。

ちなみに200メートル防水とかを備えるダイバーズウォッチなどでも、温度の高い温浴や、強い水圧のシャワーや蛇口から出る水でジャブジャブバシャバシャ洗うなどもお控えくださいね。

衝撃は落としたりしなければ良いし、スポーツするなら外せば良い。

もしこの2つなら「やっちゃった感」は残るし、してしまった事なら諦めもついて有償修理も受け入れ易い。

 

でも磁気って目に見えないし、いつどこで帯びたのかが全く解らないからとても厄介です。

「磁気になんか近づけてないし、有償なんて納得できない!!」

そう見えないものだけに我々としても、どう説明すればご納得・ご理解頂けるのかがとっても難しいんです💦

 

そこでこのブログでは、どういうモノが磁気を発しているのかを身の回りのもので試してみることにしました。

強い磁気を発しているのものの近くでのご使用や、保管はお控え頂ければと思います。

磁気を帯びてしまった時の症状

機械式の場合

精度が大幅に狂うようになる

精度測定器で測定できない

クォーツアナログ時計の場合

磁気に近づけた時だけ時計が停止してしまう

針が異常に高速で回転する(これは実際に見た事があるのですが、修理士さんに言わせるとあまり無いらしい)

デジタルウォッチの場合

特に磁気が影響する事はありません

 

内部のムーブメント自体が磁気の影響を受ける事が前述のような症状を引き起こしますが、例えばバネ棒や尾錠などの金属部分が磁気を帯びていれば、常に磁場に時計がさらされている事になるんです。

磁気を動画で見てよう!

試してみる条件はオイルの入った方位磁石・コンパス🧭を身の回りのものに近づけてみて、針が動けば磁気を発しているものとします。

今回は社内にあり思いつくもので、さっそく試してみますね✋

ノートパソコン👉Bluetooth式ワイヤレスキーボード👉スマートフォン(iphone)👉ワイヤレスマウス(電池式)👉ワイヤレスマウス(充電式)👉MagSafe対応マグネット式モバイルバッテリー👉Bluetooth式ワイヤレスイヤホン👉スマートウォッチ(Apple watch)

動画は上記の順番で試してみております。

ノートパソコン

私が普段使っているパソコンではテンキー周辺からの磁気が最も強く、上部のスピーカー左側からも若干ですが磁気を発しています。

お使いのノートパソコンでも磁気を発する場所は変わると思うので、デスクワーク中に時計を外してノートパソコンの直ぐ横に置くのは危険かもしれません。

ブルートゥース式ワイヤレスキーボード

キーボード上では特に磁気はなさそうですが、ブルートゥースの電波を発信する送信部辺りからは磁気を強く発していますね。

電波送信部の近くに時計を置いて仕事をするのは危険ですね。

スマートフォン(iPhone)

画面部分は特に磁気はなさそうですが、スピーカー部分にはコンパスが強く反応します。

酔った時とかに浮腫んで時計を外して近くに置くのは色んな意味で危険です。

ワイヤレスマウス(電池式)

こちらは特に磁気は発していないようです。

あまり気にしなくても良さそうですね。

ワイヤレスマウス(充電式)

Mac純正のMagic Mouseに近づけてみましたが、かなり強い磁気を発しています。

これだけ強い磁気を発していたとしてもマウスを使いながらであれば、磁気の影響を受ける事は無いと思います。

MagSafe対応マグネット式モバイルバッテリー

iPhoneにくっ付いて充電をするタイプだから、言わば磁石なのでかなりの強い磁気です。

充電をしながら外した時計を横に置いてしまうという癖あると思いますので十分に気を付けてくださいね。

ブルートゥース式ワイヤレスイヤホン

全体的に磁気は強い事が解ります。

ケースから落ちないようにマグネットが付いているタイプが多いと思うので、ケースやイヤホン単体も気を付けた方が良いでしょうね。

ワイヤレス式じゃない有線イヤホンなら大丈夫と思うなかれ、有線式でもかなりの強い磁気を発していますよ!

スマートウォッチ(Apple Watch)

通知音が鳴るという事はスピーカーが付いているので、こちらも磁気は強めです。

家に帰って時計を保管する時には、アナログ時計は近くに保管しないでくださいね。

磁気を抜く

もし磁気を帯びてしまった場合は、こちらの磁気抜き気で磁気を抜く事も出来ます。

大概の磁気帯び程度でしたら、この機械で脱磁すれば精度も戻ります。

とはいっても、簡易的な磁気抜きになる為、磁気を帯び易いといわれるヒゲゼンマイが磁気化してしまった場合は、オーバーホールを行い徹底的に磁気を抜かなければなりません。

まとめ

いかがでしたか?

オフィスや家庭で良く触れるもので試してみましたが、かなり多くのものが磁気を発している事がお判りいただけたと思います。

これだけのモノから、こんなに強い磁気を発しているんですよ。

何気なく時計を外して近くに置いているだけでも、磁気を帯びてまうってことが解りましたね。

画像出典:https://citizen.jp/support-jp/manual/terms/deeper_06a.html

シチズンさんのホームページに何がどれだけの磁気を発しているのかの一覧表が掲載されていました。

オメガのアクアテラと言えばの耐磁性能が備わっていますが、耐磁性能は15000ガウス迄ですね。

上記の表に当てはめてみると、今回調べてみたものだど大半は1cm程度までは問題ないですが、極めて近くに近づけてしまうと磁気の影響を受けてしまうのが解りますね。

タブレットのカバーや手帳型でマグネットの付いたスマホカバーの磁気は強力ですから、近くに時計を置くのは控えた方が宜しいですね。

 

とはいえ、少しだけ気を使ってあげれば磁気も恐れる事はありません✋

前述の表を見る通り、基本的に少しでも離しておけば問題ありませんので、以下の事を気を付けるようにしてみて下さい。

仕事中や食事の際に時計を外す際はスマホやパソコンからは5cm程度は話す事。

自宅に帰る時計を保管する時は、スマートウォッチやスピーカーなど強い磁気を発するものとは離すようにする。

たったこれだけでも磁気の影響を受けて精度が悪くなるという事はございませんので、正しくご使用いただき良いウォッチライフをお送りくださいね🥰

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