ロレックスの最人気モデルでもあるデイトナは2023年に誕生60周年、100周年目の開催となったルマン24時間。
2023年のレースではロレックスが公式計時と冠スポンサーを務めており、ホームストレートはもちろんサーキットの至る所でグリーンにイエローの文字のロレックスロゴの看板が掲げられていたのが印象的です。
画像出典:https://racingnews365.com/watch-rain-chaos-hits-2023-le-mans-24-hours
2023年に待望の新型デイトナを発表したレーススポンサーであるロレックス、そのロレックスから大会100周年を記念する特別なモデルが爆誕しました。
ルマン24時間耐久レースとは
画像出典:https://twitter.com/sgYxZWr0PpiXjyx
FIA世界耐久選⼿権(通称WEC:ウェック)シリーズの1レースであり、2023年は6月10日~11日に開催されました。
F1のモナコグランプリ、INDYカーシリーズのINDY500と並び、世界中のモータースポーツファンの注目を集める世界3大レースの一つです。
市販車の見た目そのままにサーキットを駆け抜けるGTカー、耐久レース専用に開発されたハイパーカーなど、スピードの異なるいくつかのクラスが混走し、サーキットの至る所でオーバーテイクが繰り広げられるのがWECの特徴です。
最高峰のハイパーカークラスには、日本メーカーのトヨタはもちろん、優勝したフェラーリ、プジョー、ポルシェ、キャデラックなど多くの自動車メーカーが参戦を開始し、かつてのF1を凌ぐモンスターマシンと呼ばれたグループCカーの全盛期に並ぶほどの盛り上がりを見せています。
トヨタの6連覇がかかった2023年ですが、多くの自動車ブランドが参戦を開始し優勝争いの激化、開幕寸前に突然変更となったウェイトハンディ、ゴール直前のクラッシュなど多くの要因が重なってしまい、惜しくも2位入賞😢
2023年からハイパーカークラスに参戦を開始したフェラーリがポールトゥウィンでル・マン24時間レースで通算10回目の優勝を成し遂げました。
画像出典:https://f1-gate.com/lemans/f1_75401.html
トヨタの優勝が見れなかったのはとても悔しいですが、参戦メーカーが増えた事により近年稀にみる見ごたえある面白いレースでしたね!
記念モデル オイスターパーペチュアル コスモグラフデイトナ 126529LN
それではいよいよ記念モデルを見てみる事にしましょう!
ブラックとホワイトの2トーンダイヤルをキリリと引き締めるブラックのセラクロム製ベゼルが写真を見るだけでも十分にカッコ良さがわかりますね!
ホワイトベースにブラックのインダイヤルのパンダ🐼ダイヤルが人気のデイトナですが、記念モデルである事を差し引いてもこの逆パターンのブラック*ホワイトはクールです👍
それでは記念モデルのディテールを見てみましょう👀
ステンレス製なのかと思いきや、リファレンスナンバーの末尾に9があるので、ケースとブレスレットの素材はホワイトゴールド製です。
画像出典:https://www.rolex.com/ja/watches/cosmograph-daytona/m126529ln-0001
ベゼルはブラックのセラクロム製で、タキメータースケールの100の位置は記念モデルらしく赤く彩られています。
新型のデイトナらしくベゼル外周にはケース素材を同じ材質で囲われているのが良く解りますね。
2023年発表の新型デイトナではプラチナ素材のみバックスケルトン式が採用されていましたが、この記念モデルでもバックスケルトン式が採用されています。
画像ではCal.4131と刻印されていますが、公式ページ内のスペック表ではCal.4132と明記されています。
そしてこの記念モデルで最も目を惹くポイントと言えば、前述の通りブラックベースとホワイトのインダイヤルの2トーンダイヤルのデザインではないですよね。
では、どこが一番目を惹くかと言うと、インダイヤルに使われるこのフォント…そう名優ポールニューマンが着けていたことでポールニューマンダイヤル、エキゾチックダイヤルなどと呼ばれる過去の名機にインスピレーションを受けてデザインされました。
前述にありますが、新型デイトナではCal.4131、この記念モデルにはCal.4132が搭載されていると明記しましたが、通常モデルでは9時位置の積算計は12時間、この記念モデルでは24時間積算計へと変更されている事からCal.が異なっている事と思います。パワーリザーブやその他の仕様に相違は無いようです。
出来ればミニッツサークル部分もインダイヤルとホワイトであったら…
記念モデルのベースとなったエキゾチックダイヤルとは
こちらがベースとなったエキゾチックダイヤルの手巻き式デイトナです。数々の人気作で主演を演じてきた名優が愛用していた事からポールニューマンダイヤルとも呼ばれます。
20年ほど前から一部の時計ファンには人気のあったモデルですが、今や著名なオークションでは数十億円で落札されるなどファン垂涎のモデルへと成長しています。
画像出典:https://www.hodinkee.jp/articles/reference-points-the-paul-newman-daytona
生粋のレース好きでも知られ、自らステアリングを握り多くのレース参戦も続けていたポールニューマンに愛用されるデイトナ。
画像出典:https://perezcope.com/2022/11/03/rolex-daytona-6240-paul-newman-neanderthal-a-myth-goes-extinct/
126529LN製品スペック
- 型番:126529LN
- 素材:18ctホワイトゴールド/セラミック製ベゼル
- ケース径:40ミリ
- ムーブメント:自動巻き CAL.4132
- パワーリザーブ:72時間
- 防水性:100メートル
- 販売価格:執筆時未定
- 販売時期:執筆時未定
最後に
いかがでしたか新型が発表されたばかりのデイトナから発表されたルマン24時間耐久レース記念モデル。
公式ページ内を見る限りではルマン24時間レースに敬意を表する…と書かれてはいますが限定モデルなどの記載はありません。が、製造数はかなり少ない事は容易に予想され、ワンショットのみで生産が終了するなども考えられますので、市場に出回る量も極端に少ないと思われます。
少々過熱し過ぎにも思う世界的なロレックス人気ですが、この記念モデルはそう易々と買えるモデルではないでしょうから、もし市場に出回ったとしても、とんでもないプライスになりそうな予感しかありません💦
とはいえ、業界に従事する者としては一目見てみたいものです。触れられなくても見るだけでも良いです!
それにしてもロレックスが明確に”ルマン24時間レースに敬意を表して…”と謳う事も珍しいですよね。
そういえばもう新型デイトナは流通しているのでしょうか?この記念モデルだけでなく、はやく新型デイトナを見てみたいものです。
というわけで、唐突に発表がなされたデイトナ記念モデルについて書かせていただきました!