今回はタイトルにある通り、パテックフィリップのコンプリケーションモデルの一つであるワールドタイムの使い方をご説明いたします
様々なブランドでもワールドタイムやGMTなど数多く展開されていますが、その多くは時差を調べてその時差分だけ短針やGMT針を調整するや、時差分だけベゼルを動かす…
覚えてしまえば便利で使いやすいのですが、しばらく使わないでいると『あれどうだったっけ?』なんて事もしばしば
その点、このパテックフィリップのワールドタイムの使いやすさと実用性の高さは際立っています
さっそく合わせてみましょう
時刻・タイムゾーン設定前の状態
上の写真はバングラデシュの首都ダッカが12時位置にあり、未だ時刻を合わせていない状態です
合わせたい都市のタイムゾーンを設定する
私は今東京に居て、時刻を合わせようとしている時間が18時だと仮定します
10時位置のボタンを押して都市名の書かれたリングのTOKYOを12時位置に合わせます
時分針はまだ7時を指しています
時刻を設定する
リュウズを一段階引き出して時分針を18時に合わせます
たったこれだけで時刻合わせもタイムゾーンの同期も完了しました
すごく簡単じゃないですか!!!
他の都市の時間帯も見てみると、パリは午前10時、メキシコは午前3時・・・と瞬時に読み取る事が出来ますね~
都市名の内側に☆1・2・3・・・・・・22・23・🌙という数字が書かれていますが、これが各都市の時刻を表しています
1なら午前1時、22なら午後10時となります
海外へ旅行に行った際のタイムゾーンの変更
では、次にロンドンへ旅行に出かけた場合はどうするかと言うと
10時位置のボタンを押してLONDONの都市名を12時位置にセットするだけ
これでLONDONは午前9時で、東京は18時である事が瞬時に読み取れますね
時刻を合わせる際の注意点
時刻を合わせる時の注意点があります✋
時刻を合わせるときは午前と午後を間違いないようにセットしてください。
リュウズを回転させ針を進めると都市名の内側にある時間帯表示のリングも回転するので、リングの18がTOKYOの真下に来るようにセットします!
6で合わせてしまうと昼夜逆転して表示されてしまいますよ
説明書のダウンロードはコチラ
パテックフィリップのオフィシャルページでは説明書のダウンロードもできますので、こちらも参考になさってください。
タイムゾーン(時差)の確認方法
ところで『自分が居る都市が都市名リングにないじゃないか!』
と思う方もいらっしゃると思いますが、自分が居る都市と同じタイムゾーンの都市名を12時位置に合わせればOKなんです
出典:ウィキペディア
では、どの都市名を合わせれば良いのかを、上記のタイムゾーンが解る世界地図を参考にしてみましょう
スウェーデンに旅行に行った場合は、同じタイムゾーン内にフランスがあるので、都市名リングのPARISを12時位置に合わせます
またコロンビアに居る場合は、同じタイムゾーン内にあるNEW YORKを12時位置に合わせます
この様に自分が居る都市と同じタイムゾーンの都市名リングに合わせるだけで設定が完了します
本当に簡単でビックリです!
サマータイムの時期は?
そういえば欧米などではサマータイム制を導入している国々も有りますね
導入している国に滞在していれば、その国の時刻に時分針を合わせるだけで良く、導入している国の時刻も正しく表示されます
ただし日本はサマータイムを導入していないので、時刻が1時間ズレて表示されてしまいます・・・
ワールドタイム歴代モデル
では最後に、こんなに簡単で便利なCal.240HUを搭載するワールドタイムをご紹介いたします
こちらは2000年に発表されたRef.5110です。写真はイエローゴールドですが、ホワイトゴールド、ローズゴールド、プラチナの4素材で展開されます。
ケース径は37ミリでダイヤル中央のギョウシェ仕上げが特徴的ですね。
次に2006年にはケース径が39.5ミリとなったRef.5130が発表され、こちらも5110と同じ4つの素材でラインナップされました。
ダイヤル中央の仕上げ放射状のソレイユギョウシェが施されており、前型の5110とはまた違う印象です
そしてこちらは2016年に発表された38.5ミリへとわずかにサイズダウンされたRef.5230、ローズゴールド、ホワイトゴールド、プラチナの3素材での展開です
ダイヤル中央の装飾も一新され、波状の紋様が幾重にも連なるより複雑な模様となりました
なおこの5230では都市名リングのマイナーチェンジが行われており、初期はHONG KONG(香港)と表記されていましたが、途中でBEIJING(北京)に変更されていて、これに伴い型番末尾の3桁も変更されています
最後に
パテックフィリップのワールドタイムの使い方はいかがでしたか?
時計のデザインの秀逸さはもちろんの事、使いやすさにも徹底的にこだわるところもブランドの素晴らしさだと思います
それでは今回のブログはこの辺で・・・
また気になる時計があればいろいろと書かせて頂きますね
拙い文章ですが、最後までお読みいただきありがとうございました!
使い方を動画にしてみました
そして何と動画にも撮ってYouTubeにもアップしてみました
それでは倉本でした