こんにちは、中野ブロードウェイの時計専門店「れんず」です。
ノモス・グラスヒュッテ。
いいですよね。今回は私が個人的に大好きなノモスのお話をします。
愛ゆえに長くなりますので、どうぞゆっくり読み進めていただければと思います。
ドイツのグラスヒュッテに本拠地を構える時計ブランド、NOMOS。
スレンダーでコンパクト。無駄を省き洗練されたデザインが特徴です。
ノモスという言葉は、ギリシャ語で「法、規範、伝統文化」を意味する言葉。
当然、人が時計に求めるのはきっちり正しく時を刻むこと。
ノモスはそれを固く守り続けるぞというメッセージが、ブランド名に表れているように感じます。
出典：https://nomos-glashuette.com/ja/manufacture/glashuette/nomos-and-glashutte
一口にノモスといっても、数々のコレクションがあります。
似ているように見えて、少しずつ違ったそれぞれの個性があるのです。人間と一緒ですね！
今回は13のコレクションから、厳選して5つご紹介いたします。
タンジェント（TANGENT）
サイン、コサイン、タンジェント！ という並びで習った記憶がある方も多いと思います。
タンジェントとは「接している、沿っている」という意味。数学でも正接関数なんて名前で習いましたよね。
ノモスの代表的なモデルであるこのタンジェントは、ブランド名と同じく、「規律に沿って正しく時を刻む時計である」とアピールするための名前なのかもしれません。
「腕時計の絵を描いてみて」と言われたら、100人中85人くらいはこういう時計を描く気がします。
アホイ（AHOI）
英語では「AHOY」。
こちらは主にヨーロッパで使われる「やあ」「ねえねえ」「よっ✋」的な挨拶のこと。
気軽な感じが伝わってきますね。
ノモスらしさは失わず、スポーティかつカジュアルな一面を表現したモデルです。
仕事やパーティというより、休日や外の方がよく似合いそうですね。
水にも強く、水深200ｍまでなら海の中へだってお供します。
オフの日だってノモスと一緒にいたい方におすすめです。
魚がお口を開けているようなリューズガードが特徴的ですね。猫の耳にも見えて愛らしいです。
メトロ（METRO）
名前は「都会」という意味を持つ「メトロポリス」から。
直線を使ったデザインが多いノモスですが、こちらはとんとんと水滴を垂らしたような丸いインデックスが特徴的です。
色合いも可愛らしいものが多く、ポップでまさに都会的な印象を受けます。
デザイナーさんのセンスが光り輝いていますね！
オリオン（ORION）
グラスヒュッテの夜空に輝くオリオン座から名付けたのでしょうか。
オリオンは非常にシンプルで、星座たちと同じく多くを語りません。
すらりと静かに佇むインデックスは、まるで星の軌跡のようです。美しい……。
ラドウィッグ（LUDWIG）
日本ではルートヴィヒとも読む「LUDWIG」。
ドイツ語圏の男性の名前ですが、世界でも有名な「ルートヴィヒ」さんといえば、私はルートヴィヒｎ世か、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが浮かびます。
いずれにしてもドイツにとって重要な人物であることには間違いありません。
ノモスの数あるモデルの中で唯一ローマ数字のインデックスを持つラドウィッグ。
本来ローマ数字における4は「Ⅳ」ですが、あえて「||||」と表記しています。これは昔からの伝統に倣い、こうしているのだとか。
ちなみに
出典：https://nomos-glashuette.com/ja/watches/families/tetra
ラドウィッグではなくテトラシリーズにて、ノモスはベートーヴェン生誕250周年を記念したモデルを2020年秋に発売しています。ノモスにとって、それはもう定められた運命のようなものだったのかもしれませんね。
素敵ですね！
時計の名前によく入っている単語も一緒にご紹介します！
ネオマティック（NEOMATIK）
ノモスの時計を数多く見ていると、よくこの単語が入っているな～と気が付いた方も多いことでしょう。
ネオは新しい、マティックは「オートマティック」「ロマンティック」などと同じ「ティック」。
英語的な話になりますが、「-ic」は接尾辞という「〇〇的な」という意味合いをくっつけるもの。
ノモスはドイツの言葉を主に使うので、「neomatik」。
ここまでで、マティックってなんなのさと思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
ネオマティックと付くモデルは、新型キャリバーのDUW 3001またはDUW 6101のいずれかを搭載しているとのこと。
つまり自動巻きの時計にしかこの名前は付かないんですね。
よって、ネオマティックとは「ネオ・オートマティック」＝新しい自動巻きムーブメントだ、という解釈ができそうです。
出典：https://nomos-glashuette.com/ja/on-our-watches#/ja/on-our-watches/glossary
出典：https://nomos-glashuette.com/ja/watchmaking/nomos-movements/miracle-movements
デュオ（ＤＵＯ）
2という意味を持つこのモデル。針が2本のみなので「デュオ」。
秒針がないことでよりシンプルなデザインになっています。
短針と長針が優雅に文字盤の上を踊る様子はとても美しく、時計を見ているのに時間を忘れてしまいそうです。
ちなみに、ドレスウォッチ（＝冠婚葬祭の場に合う時計のこと）は基本的に2針がいいとされています。
ノモスのもともとのシンプルさも相まって、ぴしっとした場によく馴染みます。まさに最適、理想的だと言えますね！
出典：https://nomos-glashuette.com/ja/ludwig/ludwig-33-duo-enamel-white-242
個人的に好みな二本をご紹介します
当店でも取り扱っているもので、私が特に気に入っている二本をご紹介します。
なお、売り切れの際はご容赦ください！
ノモス タンジェント デュオ 33 シルバー TN1A21W133 / 120
タンジェント デュオ 33 シルバー TN1A21W133 / 120
見てください。この甘いミルクティのような、もしくはほろ苦さの中に優しさを持つカフェオレのような。
そんな印象を受けませんか？ 受けますね。私もそう思います。
もちろんストラップの色だけでなく、この細い2本の金針と、黒ではなくモカブラウンのインデックス。
過ごしやすい秋の昼下がりの、柔らかい日差しのような色使い。
これらがこの時計が持つ穏やかなイメージを作っているのだと思います。はぁ素敵。
ケースの直径は33ミリ。男性にも女性にも似合う、まろやかな一本です。
ノモス タンジェント ネオマティック ミッドナイトブルー TN130011BL2 / 177
ノモス タンジェント ネオマティック ミッドナイトブルー TN130011BL2 / 177
先程とは打って変わって夜の顔。
デザインや機能の差異はあれど、同じモデルなのにここまで印象が変わるなんて。
タンジェント君のギャップにまた惚れ直してしまいそうです。
先程の時計がミルクティなら、こちらはブラックコーヒーでしょうか。傍らの角砂糖ふたつまで見えました。
真夜中の青に溶けるクール＆ミステリアス、そしてセクシー。言葉で飾ることはいくらでもできますが、そんなことをしなくてもこの時計が魅力的だということは十分伝わっていると思います。
オレンジ色のスモールセコンドや、ミント色のミニッツマーカーの数字たち。
夜の街に輝くネオンのような差し色も素敵ですね。なんだか体調がよくなってきました。
最後に
「腕時計に何を求めるか」は人それぞれ。それは機能面でもデザイン面でも言えることです。
私は、ノモスのシンプルさがすごく好きです。モンハンのフルフルが好きなことからも、私の趣味が分かるかと思います
人間でいうとラーメンズの小林賢太郎さんが着けていそうな。
彼はMacのCMに出ていたので実際にはApple watchを愛用していそうですけれども、こういったシンプルな意匠、彼もきっとお気に召すのではないでしょうか。
さて、私個人のブログかな？？ というくらい私の好きなように話を展開いたしましたが、やっぱり好きなものの話って大きな声でする方がいいよな～！と、私は思っています。
これからもLOVEを遺憾なく発揮しつつ、楽しんで時計に関する記事を書いていきたいと思いますので、皆様も楽しんで読んでいただければなと思います。
どうぞよろしくお願いします。
余談ですが、ノモスってなんか10月生まれっぽくないですか？ 天秤座だと思います。
私は12月生まれの射手座なので、相性ばっちりです。ありがとうございます。
締めとして当店の取り扱っているノモスをまとめたページのバナーを貼っておきますので、タップ/クリックでぜひご覧くださいませ。
高級ブランド時計の中でも比較的手に入れやすい価格なところも、ノモスの魅力の一つだと思います。
興味が沸いたらぜひぜひ、あなたの腕元にどうぞ。
↑こちらからノモスのページに飛べます！
※記事執筆時点での在庫となります。売り切れの際はご容赦ください！
再入荷お知らせメールについて
なお、「掲載されていたけれど既に売れてしまっていた……！」という場合、再入荷お知らせメールという機能がございます。
再入荷したらお知らせメールが届くというなんとも分かりやすいシステムですので、ぜひご活用くださいませ！
詳しくはこちらをご覧ください → https://www.renzu.jp/html/page28.html
もちろん、ノモスだけでなくその他あらゆるブランドのお時計を今後も取り扱ってまいります。
最新の入荷情報はTwitterやYouTubeからも発信しておりますので、そちらも見逃さないようにチェックしてくださいね！
この記事を書いた人→NY
