こんにちは、中野ブロードウェイの時計店「れんず」です。
IWCには、「プティプランス」と呼ばれる時計があります。
これは「le petit prince」という、世界的に有名なお話が元になっています。
日本語では「星の王子様」と呼ばれる、フランスのパイロット、サン=テグジュペリが執筆したお話です。
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この柔らかいタッチの挿し絵は、サン=テグジュペリ氏が描いたものです。彼は若くして亡くなったので著作権が既に切れています。
もはや説明不要なほど有名な物語「星の王子様」。
読んだことがあるという方も多いのではないでしょうか。パイロットである主人公と、宇宙の旅の果てに地球に辿り着いた小さな王子様のお話です。
そんな全世界で親しまれている物語の70周年を記念し、IWCの誇る人気コレクション『パイロットウォッチ』に、特別モデルとして2つの「プティプランス」を発表しました。
ふたつのプティプランス
ひとつは「ビッグパイロットウォッチ パーペチュアルカレンダー “プティプランス”」(Ref.IW502802)。
一見すると、ムーンフェイズやパーペチュアルカレンダーを備えた素晴らしいコンプリケーションモデルというだけのように見えますが、ムーンフェイズの中にあるのは月ではなく王子様が住む小さな星。
ぽつねんと佇む彼と星たちが、ゆっくりと毎日回っていきます。裏面から見えるローターにも、同じく王子様が描かれています。
もうひとつは「パイロットウォッチ マークXVII “プティプランス”」(Ref.IW326506)。
秒針に星が付いており、裏蓋には王子様がエングレービングされています。
ただただ普通に腕に巻いているだけでは見えない王子様の刻印や、一定の期間にしか現れない王子様。
個人的には時計と作品がコラボするときって常に見えるような文字盤にキャラクターを描くのが定石、みたいな印象なのですが、「大切なことは目に見えない」という作品内の台詞が思い出されるようで、ぱっと見で星の王子様モデルであると分からないのもいいな、粋だな……なんて思います!
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上でご紹介した最初の二本以降も、「プティプランス」エディションのモデルは販売されています。
いずれもパイロットウォッチならではの航空計器を思わせるくっきりとした針、夜空のような色合いのブルー文字盤を持ち、裏面やムーンフェイズでじっとしている王子様を見て楽しむことができます。
実際にIWCのプティプランスを前にすることがあれば、夜空に消えていった王子様とサン=テグジュペリに想いを馳せてみるのもいいかもしれませんね。
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なお、サン=テグジュペリの子孫たちは現在、恵まれない環境にある子供たちの支援に取り組んでいます。
IWCもそのスピリットに共感し、アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ・ユース財団への寄付、支援を続けています。めちゃ偉いですね。素敵です!
私はもともと何度も読み返す程「星の王子様」が好きで、学生のころから素敵だなあと思っていた作品を、まさかこのような形で造詣を深めるようなことになるとは思っていませんでした。素晴らしいものはあらゆる界隈で取り上げられ、注目されるものですね。すごい!
私も、いろんなところで話題にされるような人になりたいです。もちろんいい意味で!
出典
https://www.iwc.com/jp/ja/company/partnerships/saint-exupery.html
https://www.iwc.com/jp/ja/articles/experiences/the-dream-of-flying.html
NY