今回はたまに、いやそこそこ、いいやけっこうお問い合わせを頂く、弊店における新品・未使用品・中古品・アンティーク品の分類方法についてのご説明をさせて頂きます。
あくまでも弊店での見解および基準となり、市場では明確な基準もございません。
スタッフの主観に拠る点が多いですし、店舗によって判断基準はまちまちな点もございます。
本ブログで述べるのはほんの一例であり、この限りではない事も多々ございます。
それではさっそくご説明させていただきます。
新品とは
その名の通り、言わずもがなの新品です。
海外の正規販売店などから直接買い付けた商品
海外の正規販売店などから買い付けた商品を卸会社やブローカーなどから仕入れた商品
卸会社というのは海外の正規販売店などから商品を買い付ける専門業者さんです。
ブローカーというと何か良くないイメージに聞こえますが、平たく言うと世界中に点在するバイヤーから商品を買い付けて卸会社や販売店に商品を販売する中間業者になりますね。
当店は並行輸入品を扱っている為、新品として扱う商品の国際保証書に押される店印は海外の販売店であるというのが前提です。
なぜ海外か?簡単に言ってしまうと、国内正規販売店の新品状態のモノが並行輸入市場に出回る事って基本的に考えられないよね!?という事です。
ただし昨今はロレックスを始めオーデマピゲやカルティエはたまたブライトリングなど、保証書に店印が無く国内か海外か解らないものが多くなっており、この場合は国内正規品なのかなという状態でも、新品として扱うケースもございます。
一部入荷経路によっては店舗印も販売日も記載が無く、販売時に弊店のスタンプを押印し販売日を記入するケースもございます。
また国際保証書の日付については仕入日ベースで3か月以内程度を目安とはしていますが、ここは少し微妙なでもう少し古いものとなるケースもございます。
仕入れた日をベースとするため、既に保証期間が経過している場合や保証期限が切れているケースもあります。
これは国際保証書には基本的に買い付けた日が記入(または登録・アクティベート日)されるためであり、実際にお客様に販売されるまでに保証期間が経過しているケースが多くなるため、各店オリジナルの保証を設けている事が多いです。
当店独自の保証はコチラに明記しています 👉 れんずの保証
未使用品とは
これは決まった定義が無く、お店に拠っての判断も様々、また査定や出品を担う方の主観によって判断も分かれますが、幾つか条件をピックアップいたします。
では、弊店で扱う未使用品の定義と言えば
新品として仕入れたが本来付くべき付属品の一部が不足している
新品として仕入れたが展示時や保管時の微細な傷がある
新品同等の状態だが仕入時点で大きく保証期間を経過している
新品同等の状態だが国際保証書の店印が日本国内の正規販売店
新品同等の状態だが、ブレスレットのサイズ調整が行われている
新品同等の状態だが、生産終了から期間を経過している所謂デッドストック品
新品同等の状態だが一般のお客様からのお買取り品
一般のお客様からのお買取り品で、新品同等ではないがご使用された形跡が無い状態
明確な定期が無いため、想定できるものだけでもこの様に挙げれば本当にキリが無くなりますので、この辺にしておきましょう。
弊店の場合は各商品ページ内にある”状態”という項目に、なぜ未使用品として出品しているのかのコメントを明記していますので、個々の時計の状態についてコメントをご確認いただければと思います。
本来付くべき付属品が不足しているものが未使用品と前述しましたが、一部例外もございます。
ウブロはe-warrantyというシステムで保証書は廃止され保証書は付属しません。
また保証書を廃止したウブロはもちろんの事、IWC・カルティエ・シャネル・ロンジン・ノモスなどは説明書を廃止し公式ページ上での閲覧もしくはダウンロードして印刷などの手法を採用しており説明書は付属しません。この様なブランドは付属品の欠品ではないため新品としてのご案内となります。
中古品とは
これはもうそのまま中古品であり、どなたかが少しでも使われた形跡があるものを中古品としてのご案内となります。
実際にはご使用はされていないんだろうな!?と思われる状態であっても、展示傷や保管傷の多いモノ、傷が少なくても少々目立つ傷の場合などは未使用品ではなく中古品としてのご案内となりますね。
しかしデッドストック品については、多少の傷があったとしてもそれが展示傷であったり保管傷と判断した場合は、中古品ではなく未使用品としてご案内するケースも御座います。
アンティーク・ヴィンテージ品とは
これもまた決まった定義が無く、判断が別れるところですよね。
一般的には製造から100年以上を経過しているとか、クォーツが主流になり出した1970年以前と良く言われますが、弊店の場合は基本的に下記の様なモノをアンティーク・もしくはヴィンテージとしてご案内しています。
1980年代以前の製造と推察できるもの
プラスチック製の風防など素材や造りが現代で多く使われるものと異なる製品
ロレックスの場合は4桁の型番のモノ
ざっと挙げるとこんな感じでしょうか。
比較的安価の製品やパネライの様にプレキシガラスという名でプラスチック製の風防を採用する製品は現行品でもありますが、積極的に採用されることはありませんので、比較的古いモデルに多く採用されています。
見た目的に新し目のデザインとはさほど変わりは無いように見えますが、素材や仕様などが中古品とは異なるものが多いですね。
カルティエのタンクやベニュワール、5桁のロレックスでもサブマリーナーデイト16800やデイトジャスト1601*系など1980年代のモノはポストビンテージなどとも呼ばれており、現行品には無い少しビンテージ感を醸す味わいのあるコレクションは人気の高まりを見せつつありますね。
1980年代も既に40年以上も前の製品になるので、カテゴリーの扱いもそろそろ変更する必要があるかもしれませんね。
最後に
弊店のコンディション表記に関する説明はいかがでしたでしょうか。
ごく一部の正規販売店であれば基本的に新品しか扱う事はありませんが、並行品店や古物店では新品からアンティーク品まで幅広く扱う事があります。
並行品の新品だって厳密にいえば誰かが買い付けているし、保証書が発行されてるんだから見方によっては『そんなの新品じゃないじゃん!』って事になってしまいますが、そこは卸業者さんや時計を専門に扱うブローカーやバイヤーから買い付けているモノを新品としています。
また、弊店で扱う中古品やアンティーク品には良くあるランクAやランクSなどのランク付けを行っておりません。時計やバッグなどのコンディションって見る人の感覚や主観で異なる事が多々有り、我々(いわゆるプロ)はAと思っていても、綺麗さを求めるお客様にはBやCに見えるなどその感覚に乖離がある事が御座います。
その為、弊店ではランク付けを行っておらず、その代わりになるべく分かり易く商品の状態を明記するようにしています。
また下記のブログでは弊店のユーズドウォッチのコンディションへの拘りを書かせて頂きました。
以前に比べ、傷が無く綺麗な方がいい!という方と、出来る限り磨いたりパーツは交換せずオリジナルに近いコンディションがいい!という方で二分されています。
その点はご安心ください!弊店としてもその時計の魅力や価値を最大限に引き出すため、全てを綺麗にポリッシュしている訳ではありません。私も十分に理解はしていますし、そういった現在の風潮も解っていらっしゃる工房とも提携しております。
最後の最後
保証書が付属し販売店印が押され販売日が記入されており、且つメーカーの明示する保証期間内であっても、かならずメーカー保証を享受できるという訳ではないという事をご理解ください。
昨今はシステム上で販売情報を一括管理しており、販売時に正規販売店に於いて保証を有効化(アクティベート)する手順が必要になりますが、国内外問わずこの保証の有効化が行われていないことがあるんです。
明確な理由は不明ですが、大量に在庫品を卸会社やバイヤーに販売する事があり、その手間を省いたり単に忘れていたり…というケースがあると思います。
こういった商品の場合は、メーカー保証を受ける事ができませんし、延長保証なども受ける事が出来ません。
お客様にしてみればメーカー保証が付く方が良い!という気持ちは十分に解るのですが、この様なケースもあるため弊店でもオリジナルの保証をお付けしています。
最初にも書いていますが当店独自の保証はコチラに明記しています 👉 れんずの保証
弊店でお求め頂いたお時計であれば責任を持って対応させていただきますのでご安心下さい。
メーカー保証に関する説明はコチラのブログに書かせて頂きました。
今回のブログでは皆様が気になっているであろう、弊店の新品や中古品の判断基準についてご説明させて頂きました。
当店をお選びいただく際の参考になれば幸いです。
コンディションについて気になる点があればお気軽にお問い合わせください、出来る限り分かり易く包み隠さず真摯にご説明させて頂きます!
それでは倉本でした、ではまた✋