「自分にご褒美!シャネルの腕時計 J12はいかがですか?」

  • 投稿日:2020年03月15日

シャネルはココ・シャネル(ガブリエル・ボヌール・シャネル)が興したファッションブランドです。

服飾・化粧品・香水・宝飾品・時計と展開分野は幅広く、元々はレディース商品がメインでしたが、昨今はファッションのジェンダーレス化の流れを受け、男性用メイクアップラインを展開するなど裾野を広げています。
今やシャネルはウーマンリブと言うより「古い価値観にとらわれない人々」の為のブランドになり、隆盛を極めています。

そんなシャネルも1971年にココ・シャネルが亡くなった後、一時は勢いを失い当時は成長市場だった北米でも売上が低迷し、ブランドとして危機的な状況に陥りました。

しかし、後に1983年にディレクターに就任した天才デザイナー、カール・ラガーフェルドらの手によりシャネルは中興と飛躍を同時に成し遂げます。
ラガーフェルドをはじめとした彼ら新しいデザイナー達はココ・シャネルが築いたデザインポリシーを更に昇華し、新たな解釈で受け継ぎます。
売上も持ち直しブランドとしての存在感を取り戻しつつある中、1987年に初めての本格腕時計が発表されました。その名も「プルミエール」、英語で「プレミア」を意味する名前が付けられました。
シャネルの代名詞である香水「CHANEL N°5」のボトルキャップやヴァンドーム広場の形を模したケース、シンプルな文字盤とチェーンブレスレットはウォッチ・ジュエリー市場に多大な影響を与えました。

 

シャネルはハイセンスな時計を作り続ます。

 

ミレニアムの年、2000年9月にシャネルは構想7年という長い歳月をかけ、工業用素材として多用されていたファインセラミックスを全面使用した黒色のJ12を発売します。

この当時のセラミックスはまだ知名度も低く、珍しい素材でした。
セラミックスは固めて焼結する際に素材内部に気泡が入りやすく、気泡が入らないように原料密度を高くすると今度は硬くなりすぎてしまいます。このようにセラミックは加工が難しく、強度と美観を両立させる事に各ブランドが苦心しています。驚くべき事に、この難しい素材をシャネルは内製しているのです。

3年後、今度はホワイトのJ12を発売します。ピュアで高級感のあるホワイトセラミックをまとったこの時計はブラックと同様、その後の「ホワイト」ブームの立役者となりました。

 

J12は発売から20年を迎え、サイズや色・ムーブメントといったバリエーションを含めると優に130以上のモデルが存在します。
ラインアップとしては通常の3針モデル、GMT、クロノグラフ、マリーンが基本となります。
ケースサイズに関しては33mm~42mm(19mmや29mmのクォーツモデルも存在します)と選択肢が広く、どんなニーズにも対応可能です。
クロノグラフ・チタンセラミックス・フライングトゥールビヨン・2種のストラップが付属したG10・シンプルを極めたアンタイトル・美しいムーンフェイズが特徴的なファーズ ドゥ リュヌ・GMT等々様々なモデルが存在します。

そして2019年、J12は大きくブラッシュアップされました。
これまでETAの上級エボーシュを用いてきたシャネル。ブライトリング、ショパール等も採用してきたこのETA製エボーシュは薄く精度良好、整備性にも優れていました。
しかし、現在の業界水準から見るとパワーリザーブが短かったのです。その為、新しいキャリバー12.1はパワーリザーブが約70時間に延び、ニッケルリン製のヒゲゼンマイによる高い耐磁性と、フリースプラングテンプによる高い耐衝撃性を持っている。その性能は、ETAの代替機という水準をはるかに超え、現行の量産型自動巻きムーブメントとしては、掛け値なしに第一級です。

ケニッシ製のオリジナルキャリバーを搭載した為に若干厚みを増しつつも針の色・コマ調整が容易になったブレスレット、小型化を果たしつつ耐久性が増したバックル・その他にも文字盤の細かい変更が行われ、視認性が向上しました。

このようにJ12には様々なモデルが存在し、着用者を選ばない時計です。皆様、一度お手に取ってみては如何でしょうか。

このブログをシェアする