2023年最新作|ブレゲのアイコンTYPE XX 待望の最新2機種が発表されました

  • 投稿日:2023年06月07日

ブレゲのアイコン的コレクションであるタイプXX/XXI。

1995年に復活し30年近くもラインナップと続けたロングセラーモデルのタイプXXですが、2018年には一旦は生産が終了します。

5年後の2023年6月に突如として新作タイプトゥエンティが発表されました。

軍用時計としてデザインされたアヴィエーションウォッチらしくミリタリーテイストを醸すデザインでありながら、ラグジュアリーさをも感じさせるデザイン性の高さからマリーンと双璧を為す人気のコレクションです。

画像出典:https://www.breguet.com/breguet/typexx/en/

第1世代 TYPE20 No.4100

通称アエロナバルと名付けられたTYPE20と表記されるNo.4100。

その歴史は1950年代初頭にフランス海軍が制定した新たな戦闘教義によるパイロットウォッチ規格を基にデザインされました。

最初期のモデルでは30分積算計を採用、12時位置にはブランドロゴはありませんでした。

画像出典:https://www.hodinkee.jp/articles/breguet-type20-and-typexx-came-back-with-new-movement#&gid=1&pid=3

下記のモデルはフランス海軍航空部隊に納品されたモデルで、当時の離陸前の機体点検が15分と定められていたことから15分積算計を備える仕様へと変更され、12時位置にはブランドロゴがペイントされています。

画像出典:https://www.webchronos.net/iconic/16181/

第2世代 TYPE XX REF.2988

民間向けにデザインされ販売されたと言われる第2世代のアエロナバル。第1世代のTYPE20は軍用であり差別化を図るため民間向けモデルはTYPE XXと表記されます。

3時位置には2分で1目盛り進むという15分積算計、6時位置には12時間積算計(無いバージョンもあり)を備えます。

画像出典:https://www.hodinkee.jp/articles/breguet-type20-and-typexx-came-back-with-new-movement#&gid=1&pid=3

1995年に誕生した第3世代とされるREF.3800に酷似するデザインが特徴的です。

 

歴史や誕生の背景は多くのブログなどでも解説がなされていますのでこの辺とさせて頂き、さっそく新型のタイプトゥエンティを見てみる事にしましょう。

初代フランス海軍納入ミリタリーモデルを彷彿とさせるタイプ20 クロノグラフ Ref.2057

1955年から1959年にフランス海軍航空部隊に本納められた、第一世代No.4100のアイデンティティーを活かし忠実にデザインを再現したRef.2057。

コレクション名は通常アルファベットでTYPE XXと表記されますが、こちらの新作ではアラビア数字のTYPE20と表記されます。

両回転式のスチール製のベゼル、スモールセコンドと積算計、ポワール型のリュウズは初代モデルを彷彿とさせます。

 

画像出典:https://www.breguet.com/breguet/typexx/en/

現在の使用環境に合わせ、針とインデックスにはミントグリーンカラーの夜光塗料が塗布され、4時と5時のインデックスの間にはアエロナバルには無かったデイト表示が備えられます。

3時位置に積算計は最初期モデルで採用された30分積算計となります。

またムーブメントは新設計のCAL.7281と搭載しており、バックケースはスケルトン式を採用し100メートル防水を備えています。

1950年代のヴィンテージモデルを再現しているだけに、どこか古めかしい歴史を感じさせるデザインが目を惹きます。

  • 【スペック】
  • ケース素材 : ステンレス
  • ケース径 : 42ミリ
  • ケース厚 : 14.1ミリ
  • ダイヤル : ブラック
  • ムーブメント : 自動巻き(Cal.7281)
  • パワーリザーブ : 60時間
  • 機能 : フライバッククロノグラフ、日付、スモールセコンド、30分積算計
  • 防水性 : 10気圧(100m)
  • 部品点数 : 339
  • ストラップ : 交換可能なストラップ 2 本セット、1 つはカーフスキン レザー、1 つは NATO ファブリック

    民間向けモデルを彷彿とさせるタイプXX クロノグラフ REF.2067

    民間向けにも販売されたアヴィエーションウォッチとして誕生した第2世代にあたるREF.2988のデザインを踏襲したREF.2067。

    軍用と民間用を差別化を図るために、REF.2067のモデル名はタイプXXとアルファベットで表記されます。

    画像出典:https://www.breguet.com/breguet/typexx/en/

    第2世代REF.2988のデザインを忠実に再現しており、人気の高かった前作アエロナバルREF.3800を彷彿とさせるデザインです。

    Ref.2057とは異なり、3時位置には15分積算計と6時位置には12時間積算計、4~5時のインデックスの間にはデイト表示を備えます。

    各夜光はRef.2057のミントグリーンカラーとは異なり、アイボリーがかった経年で灼けた感のある色目がヴィンテージっぽい良い味を感じさせます。

    ムーブメントは12時間計と15分計を備える新設計のCAL.728と搭載しており、バックケースはスケルトン式を採用しながらも100メートル防水を備えています。

    1987年にインベストコープ社に買収された際、エントリーモデルを作りたいという想いから開発に着手し1995年に発表されたREF.3800。2018年まで長らく生産を続けたロングセラーモデルを想わせるデザインなので親近感がわきますね、

    • 【スペック】
    • ケース素材 : ステンレス
    • ケース径 : 42ミリ
    • ケース厚 : 14.1ミリ
    • ダイヤル : ブラック
    • ムーブメント : 自動巻き(Cal.728)
    • パワーリザーブ : 60時間
    • 機能 : フライバッククロノグラフ、日付、スモールセコンド、15分/12時間積算計
    • 防水性 : 10気圧(100m)
    • 部品点数 : 350
    • ストラップ : 交換可能なストラップ 2 本セット、1 つはカーフスキン レザー、1 つは NATO ファブリック

    最後に

    マリーンコレクションと双璧を為すブレゲの人気コレクションの最新作は如何でしたでしょうか。

    軍隊に納入する事を目的としてデザインされたコレクションらしく、ミリタリーテイストを残しながらラグジュアリーさをも感じさせるデザイン性の高さはまたまた人気が出そうですね。

    ストラップはカーフスキンのレザーとファブリック素材のNATOタイプが付属するようですが、本新作では簡単にストラップを付け替えできるシステムを採用しているようですよ。

    写真が本仕様であればバネ棒に引っ掛かけて留めるタイプは嬉しいですね!もしバネ棒式ではなく外せない固定式バータイプの場合は専用ストラップかNATOタイプしか使えないので…

    REF.3800やREF.3820のストラップ仕様ではDバックル式が採用されていましたが、本新作ではピンバックル(尾錠)式となるようです。

    希望としてはストラップの持ちも良く、着け外しも楽なDバックル仕様が良かったと思います。

    画像出典:https://watchesbysjx.com/2023/06/breguet-type-xx-chronographe-2057-2067.html

    また上記本文では触れてはいませんでしたが、ブレゲの特徴でもあるケース側面に施されるコインエッジ装飾は採用されていないようです。

    アヴィエーションウォッチにも敢えて採用してきたコインエッジ、ブレゲのコレクションの特徴の一つでもある装飾が採用されたなかった点は少し残念に感じてしまいますね。

    が、しかしオリジナルモデルのイメージを表現するにはコインエッジは不要という事ですね。

    このデザイン性の高さならそれも良しです!

     

    さてさて、並行品市場での新品は入荷が非常に少なくなっているブレゲですが、この新作は非常に注目度も高そうですね~。

    新品でも未使用品でも綺麗なユーズド品でも、早く入荷し手に取って見てみたいものですね。

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