1960年に初代モデルが誕生し、世界に誇るメイドインジャパンの高級ウォッチブランドであるグランドセイコー。
2017年のバーゼルワールドに於いて、グランドセイコーのグローバルブランド化そしてラグジュアリー化を図るため、セイコーの一ブランドからの独立化を図った事は記憶に新しい所です。
その後は積極的な世界展開を図り躍進を続け、今や世界の時計愛好家からの注目と人気を高めています。
そのグランドセイコーも参加したWatches & Wonders 2023に発表された最新作を見てみる事にしましょう。
エボリューション9 コレクション テンタグラフ-Evolution 9 collection TENTAGRAPH-
グランドセイコーのデザイン基盤となるのは、1967年誕生の通称44GSで確立されたセイコースタイル。
44GSの誕生から半世紀を超えた2020年に新たに産み出されたデザイン文法が”エボリューション9スタイル”
この新たなデザイン文法をベースにデザインされた「TENTAGRAPH/テンタグラフ」。
グランドセイコーとしてはコレクション名が付くのも珍しいですね。
画像出典:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/slgc001
このテンタグラフのムーブメントは、2020年に誕生したCal.
テンタグラフは新キャリバーの特徴である【毎秒10振動・3日間・オートマチッククロノグラフ】、この3つのキーワードに由来しネーミング。
素材には軽快な着け心地、耐蝕性と堅牢さを兼ね備えるブライトチタン
力強さを感じさせ誤読を防ぐ幅広の針、立体的で見やすいインデックス
スポーティーさと高級感を感じさせる緻密な岩手山パターン、視認性を高める異なるパターンの立体的な二層構造のダイヤル
見た目のアクセントと高級感を高めるサテンとポリッシュ仕上げの共存、全体を引き締めるブラックセラミックのベゼル
ケースから張り出したリューズガード、ラグの表面からケース側面へかけての大胆でソリッドな削り出し
幅・厚み・長さに改良が加えられ装着性と審美性が向上したスポーティーなブレスレット
グランドセイコーらしくい堅実さもありながら、スポーティーさとラグジュアリーさを兼ね備えている事が写真からでもお判りいただけると思います。
昨今のグランドセイコーの人気を高めているポイントは、雪白や白樺などと呼ばれる様々なパターンの文字盤とも言えますが、テンタグラフでは繊細な岩手山パターンとことなる透明感あるブルーがインダイヤルに採用されており、この異なるパターンの組み合わせによって絶景スポットしても名高い星々が煌めく岩手山の夜の情景を表現しています。
グランドセイコーのメカニカルモデルでは、独自の精度規格を定めと実用性と精度を高めてきましたが、この新型クロノグラフムーブメントの為に新たな精度規格を設定し、ケーシング前のムーブメントの出荷検定を実施しています
6方向の姿勢、3段階の温度という条件下で17日間にわたる厳格な試験を実施するのは、従来のメカニカルモデルと同様ですが
クロノグラフモデルでは、さらに3日間クロノグラフを作動させた状態かつ3方向の姿勢での精度をテストを実施
グランドセイコー規格が定める基準をクリアするために、合計20日間のテストを行います
この厳しく厳格な基準をクリアしたムーブメントだけが搭載され、実際に市場に出荷されユーザーの手に届くようになります。
全てのメカニカルモデルには、搭載されている機種番号、個別のムーブメント製造連番およびケース製造連番が印字された”グランドセイコー規格検定合格証明書”が付属しており、2つとない証明書が付属するというのも特別感が有り所有者の喜びの一つといえるのではないでしょうか。
プレスリリースを拝見する限り、発売は2023年6月9日を予定しているようです。グランドセイコー初のメカニカルクロノグラフ。はやく実際に手に取って実機に触れてみたいですね。
【製品仕様】
- 型番:SLGC001
- 素材:ブライトチタン
- ガラス:サファイア
- 防水性:10気圧
- ケースサイズ:43.2ミリ
- ムーブメント:
9SC5、 自動巻き(手巻きあり)、36,000振動/時、72時間パワーリザーブ - 時間精度:平均日差+5秒~-3秒(携行時目安:+8秒~-1秒)
- 希望小売価格:1,815,000円(税込)
- 発売日:2023年6月9日
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