皆さんこんにちは♪(^^) れんずの青木です。
これから初めて腕時計の購入を考えている、また腕時計歴はあるが特に機能については掘り下げていなかったので今さら人に聞きづらいという方へお送りする『基本操作シリーズ』♪
今回はデザイン、機能ともに人気があり様々なブランドからリリースされている『クロノグラフ』モデルの操作方法をご紹介致します。
~そもそもクロノグラフとは?(・o・ ?) ~
“クロノグラフ”は一言でいってしまえば”様々な経過時間を計測する為の機構”の総称です♪
馴染みのある呼び方をすれば、”ストップウォッチ機能”の事なのですが、厳密に言うと”ストップウォッチ機能”とは「陸上競技などで所要時間を計る専用の機器」を指しており、腕時計に搭載されているものはこちらに当てはまらないので総じて”クロノグラフ”という呼称になります(^o^)
そして”クロノグラフ”という言葉自体の起源はギリシア語の『クロノス=時間』と『グラフォス=記す』を合わせた造語であり、クロノグラフの原型であった時計が”文字盤上にインクの滴を垂らして経過時間を記した”ことが由来となっています(^_-)-☆
では実際に定番人気のロレックス デイトナ 116500LN を代表例として基本的な操作方法をご案内していきたいと思います(๑•̀ㅂ•́)و✧
~各部の名称~
①クロノグラフ針
時刻表示の長短針を除くと一番大きく目立つ針なので通常の秒針と間違えられることも多いですが、クロノグラフ使用の測定時のみ稼働します。
②積算計
クロノグラフを起動し、計測が始まってからの経過時間を表しています。写真のデイトナを例に取ると、それぞれ3時位置が”30分積算計”、9時位置が”12時間積算計”となっており、最長で12時間30分迄の表示が可能となっております。
③秒針(通常の時刻表示用の秒針)
クロノグラフには関連しない、通常時刻表示用の秒針。スモールセコンドと呼ばれます。
④タキメーター ベゼル
正式には『タキ・プロダクトメーター』といい、ベゼルに刻まれた目盛り(数字とドット)とクロノグラフ針を用いて平均速度を割り出したり、一工程が1分以内で終わる作業の1時間あたりの作業量を計測で算出することができます。
⑤プッシャー(プッシュボタン)
クロノグラフを操作するボタン、一般的に防水のロック付きのもので操作前に解除が必要なものと、そのまま操作可能なものの二種類に分かれる。クロノグラフのスタート&ストップ、リセット操作に使用します。
~操作方法の手順~
クロノグラフの使い方は非常にシンプルなものです。
計測操作の基本は「スタート→ストップ→リセット」の3段階で行われます。
操作の手順自体は簡単ですが、機械式のクロノグラフの場合、クオーツ式(電池式)のものと異なり、手順を間違えて使用してしまうと故障の原因となってしまうため、操作の順番が非常に大切です\(^o^)
では操作手順を順にご案内致します☆彡
操作1⃣. 2時位置のプッシュボタンを押してクロノ針をスタート
一般的にクロノグラフはリューズの上に位置する2時位置のプッシュボタンにより計測がスタートします。モデルによってボタンの配置が異なる場合がありますので、各モデルに付属されている取扱説明書をよくご確認頂いてからの使用をオススメします。また、ボタンの押し心地に関してもモデルやムーブメントの機構の種類によって各々差があり、軽く押し込めるモデルもあれば、力強く奥深くまで押し込まないと作動しないモデルもあります。
操作2⃣. 再度2時位置のプッシュボタンを押すとクロノ針がストップ
再度2時位置のプッシュボタンを押すことで、計測はストップします。もし、ストップした状態から再び計測を再開したい場合はもう一度同じボタンを押すことで再開できます。つまり2時位置のボタンは押すことで『スタート』と『ストップ』を繰り返す事になります。
操作3⃣. 4時位置のプッシュボタンを押すことでリセット
クロノ針をストップし計測が完了したら4時位置のプッシュボタンを押すことでクロノ針が初期位置にリセットされます。この時、注意しなければならないのはリセットするときは必ずストップさせてから行うということです。この順序を守らないと、針ズレなどの不具合が生じたり、クロノグラフ機構の故障の原因となってしまいます。(スプリットセコンドクロノ【ラトラパンテモデル】等の例外を除く)ですがこちらもモデルによりプッシュボタンの位置が異なる場合がありますので、取扱説明書を良くお読み頂き、各々のモデルに合わせた操作を行って頂きたいと思います。
~タキメーターベゼルの使用方法と見方~
タキメーターを使用して測定ができる事柄は【平均時速の算出】と【1時間あたりの作業量】です♪(^^)
では、下の写真をご覧頂きながらそれぞれの測定方法をご紹介致します☆彡
1⃣. 平均時速の算出
平均速度を算出する際の手順としては1kmを何秒(60秒以内)で走行したかによって、その区間のおおよその平均時速を求めることができます\(^o^)
例えば、自動車の場合なら走行をスタートすると同時にクロノグラフもスタートさせ、1kmを走行した地点でストップボタンを押します。その時にクロノグラフ針が指しているタキメーターの目盛りがその時走っていた平均時速ということになります。
上の写真の場合でしたら、測定終了時にクロノグラフ針が指しているベゼル上の数字が「160」となっていますので測定した距離を走行していた間の平均時速は160km/hということがわかります。
2⃣. 1時間あたりの作業量の算出
作業量の算出の場合は、ある作業(1作業が1分以内に終わるものに限る)の開始時にクロノグラフをスタートし、作業終了時にストップさせ、測定終了時にクロノグラフ針の指しているタキメーター上の数字を確認します。
今回の例では「160」を指していますので1時間にその作業を160回行えるということが読み取れます^^
いかがでしたでしょうか?
腕時計基本操作編の第一回は上記の「クロノグラフ」の使用方法についてさらっとご紹介させて頂きました♪
ですがあくまで基本的な部分だけですので、クロノグラフと一口に言っても、ゼロリセットが可能な「フライバック」やコンプリケーションの一つにも名前のあがる「スプリットセコンドクロノ(ラトラパンテ)」、カウントダウンの「レガッタ」等の複雑機構モデルも存在しますし、ベゼルや計測表に関しても、対象物との距離をはかる「テレメーター」、脈拍測定の「パルスメーター」、プロフェッショナルパイロット用の「デジマルメーター」等様々な種類がありますのでまた後日順番にご紹介していきたいと思います(・∀・)
R.A